店舗開発

スターバックスに学ぶ!経験デザインとは?

スターバックスに学ぶ!経験デザインとは?

 

こんにちは!

経験デザインという言葉をご存知ですか?

貸店舗物件をお探しの店舗開発や新規出店の方々にとって、考えるべきデザインのひとつとも言えます。

 

今回は、スターバックスをはじめとするいくつかの企業を事例として、経験デザインのあり方について考えていきます!

 

 

経験デザインとは?

近年注目されているデザイン手法であり、ユーザーの体験をデザインするUX(=ユーザーエクスペリエンス)とも言われています。

モノや機能そのものを売りものにするのではなく、ユーザー(お客様)の体験そのものを考慮したサービスや製品の提供が求められています。

UXダイアグラム

出典:https://emolog.com/blog/ux/user-testing/50/

例えば、同じコーヒーですが、コモディティ(原料豆)や製品(加工豆)の状態では価値は低く、
ふかふかなソファのある豪華なホテルラウンジで提供される」というエクスペリエンスになることで価値が大きく上昇しています。

このように、「エクスペリエンス」によってお店ごとの価値や差別化を図っているのです。

では具体的にどのように取り入れているのか、事例を見ていきましょう!

 

デザインの事例

▼スターバックス

スタバ風景

アメリカのスターバックス会長兼CEOのハワード・シュルツが

「スターバックスはコーヒーを売っているのではない。体験を売っているのだ。」と言ったことで有名ですが、
「3rd Place(家、職場に次ぐ第三の場所)」というコンセプトを掲げ、日常で手に入れることができる少しリッチな時間を提供することを掲げています。

入れたてのコーヒーを提供する従来の喫茶店やカフェと異なり、”スターバックスでコーヒーを飲む”という経験価値を提供するため、コーヒーの品質だけでなく、コーヒーカップや店内の内装、Wifi環境、店員のホスピタリティまで気を配られています。

 

グリーンエプロンブック

(写真左)

グリーンエプロンブック

出典:https://auctions.yahoo.co.jp/search/search/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%B3/0/

 

細かい接客のマニュアルがないかわりに、グリーンエプロンブックと呼ばれる手帳がスタッフに配られ、そこに記された信条について各自が考え続けるという活動になっています。これにより、心地よいサービス空気感を生産しています。

 

(一部抜粋)

・BE WELCOME(歓迎する)

・BE GENUINE(心をこめて)

・BE KNOWLEDGE(豊富な知識を蓄える)

・BE CONSIDERATE(思いやりをもつ)

・BE INVOLVED(参加する)

 

また、冷たいミルクが飲み放題であったり、コーヒーの温度をカスタマイズできるなど、
お客様の細かい好みにも対応できるサービスが展開されており、単なるマニュアルを大きく超えたもてなしがされています。

 

「MyStarbucksIdea」

「MyStarbucksIdea」というアイデアコミュニティで、スターバックスが提供している商品やサービスに対して、
お客様から広く改善アイディアを募集しています。
これにより、お客様はサービスの設計に参加している感覚をもつことができるのです。

 

参考:

http://www.vivi-life.com/entry/2016/03/15/020133

http://careersupli.jp/manner/ux/

 

 

▼ドン・キホーテ

圧縮陳列

ドンキ店舗内装

出典:公式Twitterよりhttps://twitter.com/donki_donki

この写真のように、ドン・キホーテの店内は、高い陳列棚に所狭しと商品が並べられ、入り組んでいてまるで迷路のような導線となっているのが特徴ですが、
実はこれはあえて行っている経験デザインのひとつになのです!

「圧縮陳列」と呼ばれる商品ディスプレイの仕方で、特売の商品をあえて店内の奥に配置するなど、
見つけづらい陳列をすることで
宝探しの要素を持たせ、見つけたときの「発掘感」や「お得感」を体験させるデザインになっています。

 

いかがでしたか?

 

いずれも、お客様が経験したいこと、お客様が経験することができる感覚的なものを分析しつくして提供しています。

たとえ素晴らしいビジネスモデルを考えられたとしても、もしもそれがユーザー体験にフィットしていなければ、
無価値になってしまうという可能性があるということです。

貸店舗物件をお探しの皆様、違った角度から、お客さんが何を求めているのかを常に考えながらお店の価値を作っていってはいかがですか?

 

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